【ブックレビュー】あなたは、全部読んだ? 誰もが知ってる夏目漱石「こころ」
こんにちは!
文学系&情報系大学生ねぇさんです!
今日は、一つ本を読み終えたので紹介していきたいと思います!
夏目漱石の「こころ」です!
僕の知ってる心
僕が、夏目漱石の「こころ」を知ったのは高校時代の現代文でした。
この記事を読んでいるの方も高校生の時に「こころ」を読んだ方は少なくないと思います。
僕の知っている「こころ」は、「私」と「K」と「お嬢さん」が三角関係?らしき間柄になってしまい、「私」と「お嬢さん」が結婚することになると、「K」が自殺するという、なんとも悲しいなぁって感じでした。
読んでみる!
目次を見てみると、
・上 先生と私
・中 両親と私
・下 先生と遺書
となっています。
僕「え?先生って誰?」
僕の知っている、Kは?お嬢さんは?
まぁ、とにもかくにも読んでみます。
上 先生と私
この章では、主に大学生の私と私の尊敬する先生が出てきます。
鎌倉へ遊びに来ていた私は、外国人と仲良くする先生が目に留まって気になって、仕方がない。
という展開から始まります。
先生と仲良くなった私は、東京の先生の家へも遊びに行くようになります。
先生の家は、先生と奥さん、下女の3人で住んでいます。
ある日、遊びに行くと先生は留守で、墓参りに行っているとのこと。
「だれの墓参りか?」と聞くと、奥さんが「昔、友人が変死した」と言います。
もしかして、Kの墓?!
しかし、この章では誰の墓なのか明かされませんでした。
その後、私は、「先生は昔何らかの経験から人が嫌いになり、自分をも嫌いになった」と思うようになりました。
私が「昔、何があったのか」問うと、「その時が来たら話す」と言うのです。
月日が流れ、私は大学を卒業し、実家へ帰省することになります。
ここで、上が終了します。
まとめると、
・私と先生が出会う
・Kの墓らしきものが出てくる
・先生は、人が嫌いで、自分も嫌い
・昔、なにがあったのか謎のまま
中 両親と私
この章では、主に私と病人の父親、母親が登場します。
実家へ帰ると、病人の父親が元気に出迎えてくれます。
しかし、母に聞くと「もう、そんなに長くない」とのこと。
それを言うと、続けて母は「早く就職先を見つけて、父を安心させて」と。
そこで返事か帰ってくるわけないと分かっていながら、私は先生に「就職先はないか?」と手紙を書きます。
もちろん、返事はありません。
その後、先生から電報で「話がしたい。」と来ますが、父がもうすぐ逝きそうな状態。
「行けない」と断りの手紙を書くと、まだ届いてもないはずなのに、「来なくてもいい」ときました。
そして、数日すぎると分厚い手紙が私に届きます。
それは、先生からでした。
そこには、私の過去について書かれていましたが、私がページをパラパラめくると最後の方に「君がこれを読んでいるころ、私はもうこの世にいないだろう」。
え?遺書?先生、死ぬの?
私は急いで先生のもとへ向かい、汽車の中で手紙を読みます。
ここで、中は終了です。
まとめると、
・私が帰省する
・父親がそう長くない
・就職を願って先生に手紙を書いたが、帰ってきたのは遺書
下 先生と遺書
この章では遺書を読んでいることになります、先生、お嬢さん、奥さん、そしてK!が登場します。
先生が子供のころから語られます。
両親が病気で亡くなって、叔父の元へ引き取られます。
叔父は大変両親と仲が良かったため、先生は安心して両親が残した財産を預けます。
そして、高校・大学時代に東京へ学びに出ます。
大学生時代に帰省すると、「叔父が財産を使っている」と変な噂を聞いて問い詰めると、やっぱり使っている。。
その後、叔父と縁を切って、地元へは絶対に帰らないと決心して家を出ます。
この時、信頼していた人から裏切られることで、人間を嫌いになったみたいです。
東京へ帰っても人間が嫌いで、下宿先の人も信じられなくなり、下宿先を出ます。
新しい家を探していると、奥さんとお嬢さんの家を見つけて、下宿させてもらえるようになりました。奥さんとお嬢さんは信じられるみたいです。
すると、だんだん先生はお嬢さんに恋心を抱くようになります。
それと同時に、先生はKを下宿先を引き連れます。
Kは、自分の道を行くが故、親に勘当され、住むところがなくに困っていました。
ここから、僕の知っている物語でした。
Kもお嬢さんに恋心を抱くようになり、先生に打ち明けます。
その後、先生は奥さんに「お嬢さんをください」と奥さんに告白。
Kはそれを知って、自殺します。
その後、先生はお嬢さんと結婚、奥さんは亡くなり、今にいたる。という遺書です。
先生は、この話を私にだけ語ったらしいです。
物語は、遺書が終わると同時に終了です。
まとめると、
・この章は遺書の話
・先生が叔父に裏切られる
・先生がお嬢さんに恋する
・Kもお嬢さんに恋をする
・先生とお嬢さんの結婚が許される
・Kが自殺する
まとめ
物語は、遺書が終わると同時に終わっているので、先生が本当に亡くなったのか?
妻はその後どうなったのか?私はどうなったのか?
すべてが謎のままです。
そして、僕が思ったのは、お嬢さんさんが一番不幸なんじゃないかな?ということです。
父親がいないお嬢さんは結婚後、母親を亡くして、さらに先生にも亡くなられる。精神的にきついですよ、これ。しかも、Kの本当の自殺理由も知らない。
本当の真実を知らないでこの先生きていくのかなぁと思います。
なにはともあれ、面白かったです!
ここまで、読んでいただきありがとうございます(^o^)
感想や意見お待ちしております!
ねぇさんでした!